- 10月
- 2024年11月
みなさんこんにちは、企画開発のkankanです。
SHARPのスマートフォンのフラッグシップモデル「AQUOS R7」が先月発売されました。
Simplismでは前モデルのAQUOS R6のアクセサリーは作っていなかったのですが、今年はAQUOS R7のアクセサリーを販売しました!
簡単に貼れる「貼るピタ」搭載のガラスプロテクター系はもちろん、ケースでは定番の[Turtle] ハイブリッドケースをラインナップしております。
そしてこのクリアケースの[Turtle]ですが、他のスマートフォンの[Turtle]と一味違います。
AQUOS R7 [Turtle] ハイブリッドケースの他とは違う特長
▼ケースの設計思想
まず、ケースの設計をする際、どんなスマートフォンにも共通している設計思想があります。
それは「カメラがケースから飛び出さない」ことです。
昔のスマートフォンは基本的に本体の厚みからカメラが飛び出すことはなかったのですが、近年のスマートフォンのほとんどが本体からカメラが飛び出しています。
このため、ただケースを作るだけではダメで、特別なコンセプトを持つケース以外は、カメラの飛び出し量も設計の際には考慮しなければいけません。
そして、これがなかなか厄介な問題なのです。
▼カメラの位置と、カメラの飛び出し量
Simplismのハイブリッドケースで、カメラの飛び出しを保護する方法は大きく分けて3種類あります。
1つ目は、シンプルに背面素材の厚みをカメラの飛び出しより厚くする方法です。カメラの飛び出し量が多くなければ、この方法が一番シンプルです。
2つ目は、側面を飛び出させる方法です。
こちらはカメラの周囲ではなく、側面を飛び出すことで、机に置いた時にグラグラするのを防ぐことができるメリットがあります。
ただ、カメラの飛び出しが多すぎるスマートフォンでは、側面が厚すぎて持ちにくくなってしまうので、カメラの飛び出し量を見極める必要があります。
3つ目は、側面のソフト素材をカメラ周りまで延長する方法です(通称L字構造)。
こちらは、背面のハード素材をカメラ周りにはレイアウトせず、カメラ周りは側面のソフト素材を延長してカメラ周りまでレイアウトすることで、カメラ周りに山を作り、カメラを守る構造です。
この構造もよく見られますが、カメラの位置に大きく左右されてしまうため、できる端末、できない端末が出てきてしまいます。
また本当に一般的に多いのは、4つの角のみ飛び出させる方法です。
ただこの方法は見た目もあまりよくないと思っているのと、手で持った際に角が手に当たって持ちづらいという理由からSimplismでは採用しておりません。
▼3つの方法をAQUOS R7に採用すると…
では、AQUOS R7の[Turtle]はどの形状を採用したかというと、実はこの3つのどれにも当てはまりません!!
まず1つ目は、カメラの飛び出し量が大きすぎるので使えません。
この飛び出し量をそのまま背面のハード素材の厚みにすると、相当分厚いケースになってしまいます。
2つ目に関しては、AQUOS R7はカメラの飛び出し量が多い上に、側面が背面より薄くなっています。
多くのスマートフォンは背面と側面は同じ厚みなことが多いですが、AQUOS R7は背面から側面にいけばいくほど端末は薄くなっています。
この状態で側面をカメラより飛び出さそうとすると、側面が異常な厚みになってしまうのです。
では3つ目の構造ではどうか? という部分ですが、AQUOS R7のカメラは、端末の中心位置に近く、側面からの距離も離れているため、この3つ目の構造を使うと、相当不恰好になってしまいます。
なので、上記の理由から通常のやり方ではカメラの飛び出しに対応することができませんでした。
▼特殊な製法で解決したAQUOS R7のカメラレンズの飛び出し防止!
結局カメラの飛び出しは防げないの? と思われた方、そんなことはございません!! 実は普段の[Turtle]とは違う作り方で解決しました。
それは側面のソフト素材と一緒にカメラガードを成形する方法です。
普段は側面のソフト素材だけ射出成形すれば良いのですが、AQUOS R7の[Turtle]は、カメラホール部分にカメラガードを追加し、側面と同時に成形しています。
これによりケースに余計な要素を入れずにカメラも守れるケースに仕上がっています。
通常の側面だけの成形より、難易度も上がりますが、価格は上げないように頑張りました…!!
同じように見えて、こだわりがたくさん詰まったAQUOS R7の[Turtle]なのでした。AQUOS R7ユーザーの方は、ぜひとも使ってみてください。
それでは、ビバ! AQUOSライフを!!
▼かんかんのケース開発裏話▼
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このブログを書いたスタッフ
開発
カンカン
デザイン事務所でプロダクトデザインをしていたが、主にスタイリング中心だったため、企画の立案からデザイン、生産販売まで「モノとコト」のすべてに関わりたくトリニティに入社。企画開発チーム所属だが、自分の名刺だけ"商品企画開発デザイン"と、"デザイン"が追加されているのは内緒です。
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